こんにちは!CYJの篠原です。
今日は、COP17の主要課題についてご紹介したいと思います。
COP17の主要課題ですが、大きく分けて4つ挙げられるかと思います。
1.京都議定書の第二約束期間に関しての合意
2.AWG-LCAの議論の終着
3.グリーン気候基金をどうするのか?
4.カンクン合意の完全実施のための合意
このなかでも、今回は1番に関して書いていきたいと思います。
1.京都議定書の第二約束期間に関しての合意
京都議定書では、先進国に対して排出量の削減と、それの期限を決めています。
2012年までに、1990年比で~~%各国で削減するという期間を第一約束期間と呼びます。
その次に、次の排出量削減の期間、すなわち第二約束期間をどうしようか?というのが今回の主要なテーマです。
これに関しては、実はCOP11から7年越しでやられてきている議論であり、ぜひ今回のCOP17での議論の終着が望まれます。
ダーバン会議への期待は決して高くはありませんが、今回の京都議定書の第二約束期間に関して合意することが必要だという機運が高まっています。
これを象徴するかのような各国のステイトメントが11/29に発表されました。
京都議定書に関する議論が行われるAWG-KP(Ad hoc Working Group – Kyoto Protocol)の総会が今日開かれましたが、そこでは各国グループが(アンブレラグループという日本が入っているグループと、EUを除き)ほとんど京都議定書の第二約束期間を設定することに強い意欲を示しました。
特に顕著だったのは、アフリカグループを代表して発言したコンゴのコメントで
「will not allow African soil to be grave yard of KP」
つまり、「アフリカの大地を京都議定書の墓場にすることは許さない」ということを、しかも2回も繰り返して発言し、強調しました。
これに対して、カナダは今年の12月中には京都議定書の第二約束期間から脱退をする意向を示す予定だということを明らかにし、また日本も京都議定書の第二約束期間には参加しない意向を改めて11/29の閣僚級会合で確認しました。
京都議定書の第二約束期間に関して今回どのような結論がなされるのか、非常に気になるところです。
この話題に関してはこれからも随時更新していきたいと思います!
篠原
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