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2010年12月20日月曜日

【COP16終結!】 4. では、何が決まったのか?



(※本記事は細心の注意を払いCOP16の成果について解説を試みましたが、万が一間違い等を発見された場合は、climateyouthjapan2010[at]gmail.com ([at]を@に置き換えてください)までご一報いただけると幸いです。)

▽分からない略語は・・・COP略語集
http://cyjclimatenegotiations.blogspot.com/2010/12/cop_20.html

4. では、何が決まったのか?
 


COP16では、KPの延長や新たな枠組み作成に関する議論は、COP17に持ち越すことが決まりました。「引き続き議論すること」が決まったのです。これは一見すると、何も決まっていないように見えますが、国連下における多国間決議の限界がささやかれていた状況においては、信頼を回復させ、議論に活気を呼び戻すという点において非常に重要なことです。
 また、未だ法的拘束力は持たないものの、コペンハーゲン合意の内容をtake note(留意する)ではなく、decisionとして採択できたことは大きな成果です。

例えば、カンクン合意は以下のようなことを含んでいます。

<AWG-KPにおける合意文書>

l         第一約束期間と第二約束期間の間に空白が確実に生まれないようにするために、できるだけ早く、AWG-KPが作業を完了し、CMPが採択することを目指すべきであることを賛成する。
l         IPCCが評価した最低レベルを達成し、潜在的損害を限定的にするためには、附属書Ⅰ国は全体として、2020年までに1990年比で排出量の25~40%を削減する必要があることを示す。
l         附属書Ⅰ国によって申告された、定量化された経済全体の排出削減目標が実行されることを留意するが、この目標は自国の同意のみで次期削減目標を決定できる締約国の立場や権利を予断するものではない。
l         附属書Ⅰ国に排出削減の野心レベルを上げるよう促す

<AWG-LCAにおける合意文書>


l         気温上昇を2℃以内に抑えるために、温室効果ガスを大きく削減する必要があることを認識する。
l         排出量をできるだけ早く減少に転じさせるために締約国は協力するべきであることに賛成する
l         温暖化の影響への対応を手助けする「カンクン適応フレームワーク」を設立する。
l         技術支援や情報共有などを通じて活動を強化する適応委員会を設立する。
l         2010年から2012年にかけて300億米ドルに達するほどの新しい追加的な資金を供給する先進国の共同の義務を留意し、途上国の需要に対応するため、2020年までに合同で結集した年間1000億米ドルという目標を、意味のある緩和行動と実効の透明性の文脈で、先進国が約束することを認識する。
l         発展途上国の温室効果ガス削減策を支援するために「グリーン気候基金」を設立する。
l         先進国は、NAMAの準備と実行、またその改善された報告のために、資金面・技術面・能力開発面において改善された支援を提供するべきであることを決定する。
l         国際支援を求めるNAMAの記録するため、資金面・技術面・能力開発面における支援をこれらの行動へ合致させることを促すために、登録簿を設立することを決定する。
l         REDD+に関する活動は、森林の多機能や他の生態系を考慮すべきであり、活動の際は、先住民族や地域社会の人々の知識や権利に対する尊敬が奨励・支持されるべきであることを支持する。



<今後のLULUCFにおける合意文書>

l         森林、植林、森林伐採・回復、森林経営などの定義は第一約束期間と同じでなければいけないことを賛成する。
l         2011年2月18日までに、附属書Ⅰ国が森林経営の参照レベルに関する情報を事務局に提出することを提案し、これは技術的に評価されなければならず、結果はCMPで熟慮されることを決定する。


COP17は、法的枠組みが無い空白期間を防ぐための最後のCOPとなります。KPは延長するのか?アメリカや中国をはじめとする途上国は法的枠組みに参加するのか?日本はどういう態度に出るのか?カンクン合意に法的拘束力を持たせることはできるのか?非常に多くの争点が存在するCOP17は、南アフリカのダーバンで開催されます。まさに歴史が変わるときになるでしょう。


私達、Climate Youth Japanも新たなメンバーと共に引き続き会議を追い、日本ユースのプレゼンス向上に努めたいと思います。パソコンの前のあなたも一緒に新しいスタートを切ってみませんか?

 

【COP16終結!】 3. 透明性とコンセンサス

(※本記事は細心の注意を払いCOP16の成果について解説を試みましたが、万が一間違い等を発見された場合は、climateyouthjapan2010[at]gmail.com ([at]を@に置き換えてください)までご一報いただけると幸いです。)


3. 透明性とコンセンサス

国連における決議はコンセンサスが原則ですが、コンセンサスにならなかった場合、投票による決定についてCOP1から議論されています。COP16においても、初日にパプアニューギニア(PNG)から、投票条件を議論することについての提案がありました。これは、COP15のように、少数の国が反対することで、何も決まらないことを防ぐためです。しかし、ボリビア、インド、サウジアラビアなどが強い反対をしました。

しかしながら、ボリビアもPNGもCOP15のプロセスには不満を持っていることは同じです。それどころか、全ての国がCOP15のトラウマを抱えていると言っても過言ではありません。
そのため、メキシコ議長は、「透明性を何よりも優先する」と強く訴え、慎重に協議を推し進めました。1週目の週末には、条約とKPの下のそれぞれのAWGから、これまでの交渉の結果を踏まえた新たな文書が提案されましたが、メキシコ議長は、国連交渉の外では「新しい文書」も、「秘密交渉」も一切ないという宣言をしました。

また、Stocktakingと呼ばれる進捗報告の公開セッションを度々開き、各国からの意見を確認した上で、Drafting作業を行っていました。コロンビアは、12/5(日)のStocktakingで、「この部屋にはコペンハーゲンの亡霊がいる。みなで立ち向かっていくべき」と議長を強く支持し、会場から一斉の拍手を受けていました。



 最終日の12月10日には、AWG-KP/LCAの結果について議長のノートが、選択肢を示すブラケットがほとんどなしで出てきました。ほとんど全ての国が賛同を示し AWG-KP/LCAでもCOP/CMPでも反対の意を示したのは、唯一ボリビアだけでした。「国連はコンセンサスで決めるため、ボリビアが反対している以上採択はできない。」しかし、メキシコ議長は、「これだけの時間とプロセスをかけ、多くの国が賛同しているのだから、これ以上の遅延は議長として呑むことはできない。ボリビアの発言を記録には残すが、採択する」と木槌を打ちました。メキシコ時間で、12月11日(土)午前3時30分頃のことだったと思います。会場では、Climate Youth Japanの佐藤と伊与田が事の顛末を見届けました。




▽次の記事へ [4. では、何が決まったのか?]
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▽分からない略語は・・・COP略語集
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【COP16終結!】 2. KP延長に関する日本の強硬な反対


(※本記事は細心の注意を払いCOP16の成果について解説を試みましたが、万が一間違い等を発見された場合は、climateyouthjapan2010[at]gmail.com ([at]を@に置き換えてください)までご一報いただけると幸いです。)


2.  KP延長に関する日本の強硬な反対


















「いかなる状況及び条件の下でもKPの附属書には目標は絶対に書き込まない。」
「第一約束期間の仮延長や第二約束期間の設定を示唆するCMP決議は
絶対に受け入れない」COP16は、2週間ある会期初日に日本のこの発言により、
最初から紛糾しました。


日本は、この発言の理由として、KPはアメリカや中国などの大量排出国が
削減義務を負っていないため、今や世界の排出の約27%しか
カバーしていないという状況を挙げています。


しかしながら、前節でも述べたように、この暗雲が立ち込めた中で交渉を推し進めるためには、
各国が建設的に協調することが重要です。
温暖化の影響を特に受けやすい島嶼国や後発途上国、アフリカ諸国などは、
KPの下で先進国が2013年以降も約束を持つことを条件に、
米国、(中、印を含む)途上国の約束を別の新議定書で約束し、
「KP+新議定書」で全ての国の「参加」を確保しようとしていました。


日本の発言は、実効的な枠組みを作ろうとするこのような努力が一切見られず、
多くの国から批判を浴びました。


そのため、日本のこの強硬な発言に対して、世界の500以上の環境団体が
参加するNGOネットワーク「CAN」が、最も後ろ向きな発言をしたとして、
「本日の化石賞」の単独1位を日本政府に贈りました。




この状況を危惧して、Climate Youth Japan代表廣瀬は外務省に声明を提出し、
前向きな交渉を訴えました。


しかし、松本龍環境大臣が到着後もこの姿勢に変化はなく、
12月8日に再び化石賞の1位が日本政府に与えられました。
この際、Climate Youth Japan声明担当である私、佐藤が代表して賞を受け取りました。
そして、翌日の12月9日に佐藤は環境大臣に直接声明を提出し、
再度交渉に柔軟な姿勢で臨むよう訴えました。


▽次の記事へ [3. 透明性とコンセンサス]
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【COP16終結!】 1. COP16に至る背景と求められていたこと



こんにちは!
CYJ声明担当の佐藤慎一です。

怒涛のようなCOP16が終わって早1週間が経ちました。
ここでは、COP16を簡単に振り返ってみたいと思います。

(※本記事は細心の注意を払いCOP16の成果について解説を試みましたが、万が一間違い等を発見された場合は、climateyouthjapan2010[at]gmail.com ([at]を@に置き換えてください)までご一報いただけると幸いです。)

1.   COP16に至る背景と求められていたこと


温暖化対策の初めての国際協定である京都議定書(KP)は、最初の目標期間である
第一約束期間が2012年で終わるため、去年のCOP15までに次期枠組みが決められる予定でした。
しかし、約30の国・機関の首脳級会合により作成されたコペンハーゲン合意は、
作成過程が不透明であると、ボリビアなどの途上国が反発したことにより
コンセンサスとならず、法的拘束力を持たない「留意する」という形で採択されました。


そのため、今後の交渉では、次期枠組みの作成が当然求められます。
しかしながら、COP15は、国連史上最多とされる119人の首脳が集まって議論したうえ、
米中の首脳が直接Draftingをするという異例の好機に恵まれましたが、
法的文書を何も採択できなかったという大失敗に終わりました。


そのため、国連の下における多国間交渉自体への不信が立ち込めていて、
交渉状況はCOP15以前まで退行しているため、すぐに次期枠組みを作成することは
現実的に不可能な状況です。


そこで、COP16では、透明性のある過程で、COP17において法的拘束力のある
削減目標と制度枠組みの包括的な合意を作成する下地となるような、
各国間の利害バランスが取れた一連の決議を採択することが求められていました。


▽次の記事へ[2. KP延長に関する日本の強硬な反対]
http://cyjclimatenegotiations.blogspot.com/2010/12/cop16-2-kp.html


COP略語集

COP
気候変動枠組条約締約国会合

CMP
KP締約国会議

AWG-LCA
気候変動枠組条約の下での長期的協力の行動のための特別作業部会

AWG-KP
KPの下での附属書I国の更なる約束に関する特別作業部会

IPCC
気候変動における政府間パネル

REDD+
途上国による森林の減少と劣化に由来する排出の削減に加え、森林の保全、持続可能な管理と炭素吸収の強化を含む取り組み

NAMA
途上国の適切な緩和行動

LULUCF
土地利用・土地利用変化及び林業

附属書Ⅰ国
日本、アメリカ、旧EU15カ国などの附属書Ⅱ国(24カ国・地域)+ロシア、その他のEUなどの市場経済移行国(14カ国)

2010年12月10日金曜日

怒涛のCOP後半戦

Buenos noches!!
こんばんは。
CYJの佐藤慎一です。
現在、午前0時30分です。
まだ、会場です笑
何時に帰れるのでしょうか??
行列で、バスに乗れません泣

ここでは、トピックを3つ紹介します。

1.化石賞
毎日の国際交渉で、最も後ろ向きな交渉姿勢や発言をした国には、環境NGOのCANから『化石賞』という大変不名誉な賞が授与されます。11月29日の初日に、経済産業省の有馬さんが「いかなる条件下においても、京都議定書の延長を認めない」と発言したことで、12月8日にその態度を依然として変えないことで、日本は賞を授与しました。
 12月8日の賞は、恐れ多くも僕が受賞させて頂きました。英語はとりあえず文言通りに言えたと思うのですが、日本語はしどろもどろになって、声も鮮明ではなかったような気がします。語順が違うから、こんがらがるんです泣



2.環境大臣への声明の提出
 CYJは既に外務省に声明を提出していますが、ユースの声をより政府に届けるべく、松本龍環境大臣への提出を計画していました。
 そして、12月9日の今日、提出を果たしました。この行為にどれだけの意味があるのか、どれだけの影響を交渉に与えられるのかは分かりませんが、「意味があると信じて行うこと」にこそ意味があると思います。みなさんが思っている以上に、みなさんと政治は近いと思います。
 ご多忙を極める中、我々ユースに御配慮頂き、温かく迎えて下さった、松本龍環境大臣をはじめとした官僚の皆さま方、誠にありがとうございました。





3.AVAAZの広告の宣伝

海外NGOのAVAAZとTckTckTckは、いつも皮肉に満ちた楽しい広告を出してくれるのですが、今回の広告では、「千と千尋の神隠し」という日本を代表するアニメ映画の主人公の顔を、日本を代表する菅首相の顔に挿げ替えるという恐ろしいものでした。この広告は、「菅首相が、世界的な気候条約への望みを壊すことなく、第二約束期間を拒否できるという空想の中に生きている」ということを訴えているものです。
僕は、CAN Japanのプレスブリーフィングで、この広告のポスターを持ち、しばらく写真や映像を取られていました。微動だにせず、ずっと笑顔って大変ですね。数分だと思うのですが、1時間くらいに感じました。このパフォーマンスは菅首相に届くのかしら?







そろそろバスにも乗れるでしょう。現在、午前1時30分です。
明日は、最終日なので、徹夜覚悟です。
そうです、これがCOPなのです。


【特別インタビュー】 COP16における日本のNGO [WWFジャパン 山岸氏]


現在COP16に参加しているWWFジャパン 自然保護室 気候変動プログラムリーダーの山岸尚之さんに、COP16における交渉で日本のNGOが重視していること、また若い人たちへのメッセージをお話いただきました。

― 今日は、交渉で大変お忙しい中お時間を割いていただき、大変ありがとうございます。まず初めに、日本のNGOでCOP16に来ている団体の構成を教えてください。

日本から来ているすべてのNGOについて把握はしていませんが、WWFジャパンはClimate Action Network Japan(以下CAN Japan)というネットワークに参加しており、これは世界的な気候変動に関するNGOネットワーク「Climate Action Network International」の日本におけるネットワークです。CAN Japanとして、私の所属しているWWFジャパンなど5団体より約10名前後がCOP16に参加しています。

気候変動交渉は非常に多岐にわたり、一団体ですべてのテーマをカバーすることはとても難しいです。そのため、CAN Japanに参加しているそれぞれの団体は、たとえば、メカニズム、森林など特に焦点を当てている分野があり、役割分担がなされています。


― CAN JapanとしてCOP16に参加している日本のNGOは役割分担があるのですね。それでは、CAN Japan全体として、ある程度固まっている立場や交渉のポイントはあるのでしょうか。

昨年デンマーク・コペンハーゲンで開催されたCOP15では、2013年以降の枠組みについて決めることができず、「コペンハーゲン協定」を「留意する」という弱い政治合意をするに留まりました。その結果、各国には国連の枠組の下での交渉はもう難しいのではないかというネガティブな雰囲気が広がりました。交渉をしても決まらないことによる「交渉疲れ」が雰囲気として広がった一年ではなかったかと思います。

その中で、日本政府が会議初日に発した「日本はいかなる状況でも京都議定書の下で削減目標を記すことはない」という発言は、これからなんとか合意の成立に向けて努力しようという各国のモチベーションを大いに下げるものであると考えています。日本政府には、より前向きな姿勢で交渉に取り組むことを求めています。

COP16の役割として、私たちは来年南アフリカで開催されるCOP17での合意のプロセスの素地を固めることが重要と考えています。具体的には、緩和、MRV(測定、報告、検証)、適応、資金等の主要な論点について合意または合意への道筋を確保することが重要と考えます。

― 一方で、日本政府がCOP16における交渉で重点を置いているポイントはどこにあるとお考えですか。

日本政府は、よく報道等でもみられるように、京都議定書の単純延長には反対しています。京都議定書でカバーされている排出削減義務のある国々の排出量を積み重ねても、2008年の世界の総排出量の3割弱しかない、という理由を挙げています。

また、途上国を温室効果ガス削減の取り組みに加えていくための方法として、削減の取り組みを測定・報告・検証(MRV)する世界的な枠組み作りを推進しています。これは、途上国の削減に義務を課すところまではいかないまでも、各国で策定する削減行動計画を、きちんと客観的に評価することで、削減に対する一定のプレッシャーを与えるものになると、日本政府は考えているからです。

― 最後に、日本の若者に向けてメッセージをお願いします。

数ある社会問題の中で、気候変動はそれほど重要ではないという雰囲気が若い人の間で出てきているのではないかと感じていて、そのことを危惧しています。また、日本人は自然や気候の変化に敏感ですので、桜の開花や紅葉の時期から、気候が徐々に変わってきていることをそれとなく感じ取っている人が多いにもかかわらず、それを声としては上げようとしない風潮があると思います。

多くの人々のサポートが無ければ、政治家や官僚の人たちが気候変動の対策をがんばっていくのは難しいと感じます。政治家や官僚は批判こそされ、あまり誉められません。多くの人々が「気候変動を気にしている」という雰囲気を感じ取れなければ、気候変動の政治的な優先順位は上がらないと思われます。

例えば、首相官邸の住所などはホームページを見れば分かるのですから、みんなで首相にいっせいに手紙を書くとか、そういう簡単なことでも、気候変動に対する政治の後押しになるでしょう。

もう一つ、若い方々にお伝えしたいのは、いろいろな人の立場に立って考えられるようになって欲しいということです。例えば、気候変動の影響を受けやすい小さな島国の人がどのような気持ちでこの交渉に臨んでいるのか。まだ経済の発展が十分ではない新興国の人たちの気持ちはどのようなものなのか。自分たちの立場だけではなく、複眼的に物事を見ることができるようになってもらいたいと思います。

― どうもありがとうございました。


2010年12月9日木曜日

LOVE KYOTO アクション!(Oxfamなど複数団体)

こんばんは。CYJ/エコ・リーグの福島です!

今日は、先日会議場内(カンクンメッセ)で行われた「LOVE KYOTO」の報告をします!

「LOVE KYOTO」は、英国の国際NGO「Oxfam」を中心に行われたアクションです。
京都議定書の単純延長に強く反対する日本に対して、議定書延長反対に固執しないで欲しい、
というメッセージを送るためのアクションです。

このアクションは、メイン会場の一つで、主にサイドイベント(会議そのものではなく、各主体がそれぞれ自由に開催するイベント。シンポジウム、講演会などが多い)や展示ブースがある「カンクンメッセ」という会場で行われました。

真っ赤なハートの真ん中で、日本ユース(CYJメンバー)と写真をパチリ

カンクンメッセから本会議場に移動する際に大勢の人が通る通路で、会議開始前の朝の時間帯に行われたため、大勢の人たちが写真を撮って通り過ぎて行きました。(写真は後日メディア向けに再度セッティングしたときのもの)

左端で支えている人(オーストラリアのユース)の着ているTシャツが「I LOVE KP(Kyoto Protocol=京都議定書)」なのが笑えます・・・笑

取材陣が詰め掛けていました

このアクションは各国のメディアに大きく取り上げられたようで、日本政府に対して一定のプレッシャーを与えるものとなったと思われます。
海外のNGOは、ユースでもこのような人目を引くアクションに長けている団体が多くあります。また、このようなアクションを行う際、必ず事前にメディアに広く声をかけ、メディアアピールを確実にするようにしています。

アクション後も取材を受けるCYJ廣瀬代表

2010年12月8日水曜日

交渉グループについて

気候変動の国際交渉では、
自国の立場等が類似した国や地域が集まって交渉グループを作り、
そこで集約した意見を代表の国が主張することがあります。




例えば、ある国の政府代表が、
「●●グル―プの代表として発言いたします」
とスピーチ冒頭で話した場合、
そのグループ内で意思統一ができており、その代表の国が発言していることになります。
(グループの統一の立場とは別に、その国だけの立場で発言することもよくあります)



交渉グループがあることによって、
立場の似た国と情報交換・意見交換を行うことができたり、
時間が節約され国際会議の運営が効率的になったり、
発言力の小さい国が政治的影響力を強めたり、
交渉戦術・戦略を洗練させることができたりします。



【有名な交渉グループ】
・アンブレラグループ
  EU以外のいわゆる先進国(アメリカ、日本、カナダ、オーストラリア、ノルウェー、ニュージーランド、アイスランド、ロシア、ウクライナ)グループ。ゆるやかな連携グループで、必ずしも統一的な主張をもっているわけではありません。

・  EU
   ヨーロッパ連合に加盟する27カ国によるグループ。6ヶ月ごとに議長国を持ち回りで担当し、共同で提案を行っている。EUの議長国は、1月から6月、7 月から12月という半年の任期で、加盟国の間で順番に交代する。





・  G77+China
  途上国グループ。1964年にUNCTAD(国連貿易開発会議)のプロセスにおいて設立。現在加盟国は130カ国を超える。この途上国グループの中には、アフリカ諸国が集まるアフリカグループや、後発発展途上国(LDC)、小島嶼国連合(AOSIS)なども含まれる。途上国間でも経済格差が広がっていること、温室効果ガスの排出量に大きな差があることなどを背景に、G77+Chinaとしてのまとまった発言に加え、利害関係が一致する小さなグループでの主張が大きくなってきている。特に、中国は独特の存在感を持っている。



*  後発発展途上国(LDC)グループ
  国連による世界の国の社会的・経済的な分類の一つで、アフリカ、アジア地域の48カ国。これらの国々も気候変動の悪影響に非常に脆弱。 


*  小島嶼国連合(AOSIS)
  国土の海抜が低い国や、島国が42カ国参加するグループ。海面上昇など地球温暖化の影響にもっとも脆弱な国の集まり。


・  OPECとアラブ諸国産油国グループ
  「地球温暖化対策をとることによって化石燃料消費が世界的に減るために、経済的に悪影響を受ける」、「地球温暖化の悪影響だけでなく、地球温暖化“対策”による悪影響への対応も必要」と補償を要求している。






参考
全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)



会議室の外側にて

いよだ@カンクンです。今こちらは午前2時前くらいです。

さて、会議室の中の話については以前少しだけ触れたので、今回はどちらかというとゆる~い感じでCOP会議場がどんな雰囲気なのかを写真中心にお伝えしたいと思います。

2010年12月7日火曜日

COP16の折り返し地点・日曜日の会議

Hola!いよだ@カンクンです。
僕は12月4日(土)の深夜にカンクンに到着し、今日でCOP三日目。そろそろCOPの
リズムに適応できてきた頃かなと思います。
これまでのCOPの状況や感想等、少しずつお伝えしていきます。

COP16の会議場外観。南国リゾート!って感じです。

本日の化石賞 -Fossil of The Day Award- 12/3

1位のみの発表となりました。

■第一位 サウジアラビア■

交渉において、市民の参加や声を制限しようとしたため、受賞しました。
サウジアラビアは市民の参加の「基本的価値」の協定に合意しているにも関わらず、このようなことをしたため受賞にいたりました。
また、サウジアラビアの考えに従い、CANはこの日の表彰にはサウジアラビアを招待しませんでした。

本日の化石賞 -Fossil of The Day Award- 12/2

この日の化石賞該当国はありませんでした。

本日の化石賞 -Fossil of The Day Award- 12/1

こんにちは!
今日、かえって来ました天海from日本です。

遅れ気味ですが、本日の化石賞の続きです♪


この日は、13もの国が化石賞を受賞しました。


■第二位 ウクライナ、ロシア、ニュージーランド、オーストラリア■
AAUが京都議定書の第二約束期間に弱ることを防ぐ議論を妨げたため、受賞しました。


■第一位 UAE、エジプト、サウジアラビア、ノルウェー、クウェート、アルジェリア、イラク、カタール、ヨルダン■

京都議定書のクリーン開発メカニズム(CDM)におけるCCSの不適切な提案によって受賞した。
この提案は、CMPプレナリーでサウジアラビアによって作られ、UAE、クウェート、カタール、ヨルダンなどの国が支持しました。
この中で彼らは、まだ不確かな技術であるCCSを有効なものであると主張しました。

2010年12月6日月曜日

CYJアクション ― World Shift・人文字・カラテ

Hola!(こんにちは!)
CYJカンクン組の吉村です。

今日は先日東くんもこのブログで紹介してくれた、
Climate Youth Japan企画アクションについての報告をします!

12/4(土)14:30〜
☆CYJのアクションを行いました!


カンクンらしい青空のもと、緑が一面に広がるKlimaforumにて。
ここはカンクン中心街からバスで約1時間かかる森の中であるにも関わらず
たくさんの海外の活動家やユースが駆けつけてくれました。

1. World Shift Action

「World Shift」とは、今あるネガティブな世界や個人の意識と
これからの未来に実現したいポジティブな世界や個人の意識
をそれぞれ思い思いに言葉や絵で表現するものです。


参加者からは以下のような言葉が出ました。


現状/ネガティブ → 未来/ポジティブ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「INDUSTRIAL」 → 「ORGANIC」
「WASTE」      → 「SUSTAINABILITY」
「MIEDO (fear)」  → 「AMOR (love)」 
「SELF-INTEREST」 → 「EMPATHY」
「IGNORANCE」 → 「EMPOWERMENT」
「CONFUSION」 → 「UNDERSTANDING」
「NUCLEAR」 → 「SOLAR」
「CONFLICT」 → 「SOLIDARITY」
「強硬な態度」 → 「柔軟な対話」 
「 : ( 」      →  「: ) 」
…

などなど参加者にはそれぞれの思いを込めたWorldShiftシートを掲げてもらいながら、「KP」(いまCOP16で大きな話題となっているKyoto Protocol、京都議定書のこと)という人文字を作って記念撮影しました。



「KP」の人文字

「工業化以前と比較して気温上昇を2度未満に」のメッセージ



2. KARATE for Change!


また、今回私たちはもう一つアクションを行いました。
これはCYJが掲げる「温度上昇を2度以内に抑える」というメッセージをより多くの人に伝えていくためのアクションです。

漢字で「弐度上昇」と書かれた板を参加者に割ってもらいます。
まず初めに自称KARATE世界チャンピオンの佐藤慎一氏(CYJ所属、ただし白帯)に道着姿で手本を見せてもらい参加者には挑戦者としてそれぞれのスタイルでパンチでStop「弐度上昇」!を表現してもらいました。






どちらのアクションも大盛況のうちに終わり、参加していただいた方みなさんに楽しんでいただくことができ、本当によかったです。

ちなみに今回の僕のWorldShiftは
「他人事(They)」→「自分事(We)」
でした。

以前の僕は、政治、社会、経済そして環境問題なんて
テレビのニュースとかで知っているけど、
僕1人が何かしたって地球温暖化とかどうせ止められへんし、
とか「他人事」に見ていました。
だけど、今回COY6やCOP16の1週目にたくさんの活動家やユースに出会って
気づいたことは、意見が食い違うこともあるけど、
みんな気候変動問題を「自分事」として考えていること、行動していること。
彼らの姿を見ていると今まで「他人事」にしか見ていなかった自分を恥ずかしく思うと同時に、彼らとなら世界を変えられる気がする。
本気でそう思いました。

今日からCOP16は2週目に入りますが、
これからは気候変動問題のことを考えているのはどこかのおエラい方(They)だけじゃない、私たち自身(We)なんだという意識をもって行動していきたい。
そんなことを思ったカンクンでの週末でした。


アクションが終わってほっと一息

2010年12月2日木曜日

本日の化石賞 -Fossil of The Day Award- 11/30


この日は、第一位、一ヶ国のみの選出となりました。

■第一位 日本■
 リーダーシップが必要とされる中で、京都議定書を生んだ国である日本のAWG-KPのプレナリーにおける発言によって、受賞しました。
京都議定書の延長に関してどのような状況であれ延長には賛成できない、という内容でした

”Japan will not inscribe its target under the KP on any conditions or under any circumstances.”

日本は京都議定書に代わる新規の枠組みを望んでいます。しかし、CANは強硬に京都議定書を否定することは非建設的であり、歓迎できないとしています。