COP18終了後の竹内です。毎日徹夜続きであっという間の一週間でした。
当初からCOP18に向かうに当たり、常に問い続けたもの-「COPにおいてのユースの意義や価値は何か」-に二つの答えが得られたかと思います。第一に「学習・ネットワーキングによるユースの成長」、第二に「ユースによる交渉官・ステークホルダーへの影響力」です。
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YOUNGO(世界中のユースが集う)のミーティング |
第一に「学習・ネットワーキングによるユースの成長」と思えた理由として、唯一の解決策となる答えがない問題(気候変動など)と、僕が考える答えとしての個々人の取組み(小規模・分散型ガバナンス)を促す意味で、世界中から気候変動を解決したいと(熱い)想いをもった、各地域の活動するユースが集い、議論し、互いの価値観・情報・人脈・知見・情熱・想いをシェアすることや、国際交渉での気候変動への取り組みの限界性(アクションの実質的な効果)と可能性(アドボカシ‐やネットワーキングによる個々人の能力アップなど)を得る「学習の過程」は、ユースの成長としてもとても価値があると思えるからです。交渉自体を変えるだけでなく、彼らユース自身が変わり、各地域をシフトしていく、それが世界各地で分散的に起こること。つまり「世界が
シフトし得る」こと。これ実質的な成果が出るまで長期的な部分もあると思いますが、教育・学習としての意義があり、有効なアプローチだと思います。実際にCYJメンバーの中にも研究の気付きを得たことや、僕もこのブログの記述のような学びを得ることができたと同時に、各国の交渉官・国連職員・NGOユース間のネットワーキングや、グローバルレベルのユースへの取組み・仕組みを把握し、行動・選択肢の幅が広がったのは今後の大きな財産になりうると思います。
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世界中のユースが議論! |
第二に、「ユースによる交渉・ステークホルダーへの影響力」では、YOUNGOと呼ばれる組織での作った声明文(政策提言、特にユース自身を対象にするキャパビルについて)が実際に交渉のテキストに載っているという事実を、UNFCCCの国連職員とのインタビューでわかりました。YOUNGOとは、COPにおいて国連が唯一正式に認めた「ユース」としの代表性を担う組織のことです。YOUNGOではアジアユースに限らず、世界中のユースで構成されており、様々な作業グループが形成されており、その一部で政策提言を担う作業グループから声明文が作成されます。そういった意味でも、ユースによる政策提言も一定の意味はあると思います。また政策提言をしていく過程-その分野の研究や声明文作成における文章の内容における各国ユ ースからの合意を得る作業-も、ユースにとっての貴重な成長の機会だと言えます。
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COP18終了間際でもYOUNGOの最終会合 |
最後に当たり前かもしれないですが、僕たち一部が巨大な問題(持続可能な社会構築、気候変動問題)を抱えているのではなく、世界中の人々(各国のユース)が取り組んでいる。だから焦らず、無力感にならず、やみくもに行動せず、自分なりのペース・やり方で動けばいいと思う、そう思うとほっとした感覚もあります。そのことを現実に各国ユースの姿を見たときに実感しました。僕だけじゃなく、同志が世界中にいるのだということはとても大きな励みになります。
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最終日の交渉終了後のスタンディングオベーション |
これからもグローバルな視点でのユースの活動に目を置きつつ、自分の将来像を踏まえながら次のステップに切り替えていきたいと思います!
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