こんばんは!
今回は国内から見て、COP20の進展や位置づけについて書きたいなと思います。
詳しい会議の進捗状況等は、実際に参加しているメンバーがタイムリーに伝えてくれているので、少し歴史にも触れたいと思います。
日本時間は既に12月13日(土)に入ってしまっていますが、COP20開催地であるペルーは日本との時差が14時間あるので、まだお昼前・最終予定日の交渉が始まったあたり・・といったところでしょうか。近年の会議は半日以上延長して終了するということが多くなっているようで、明日のブログを更新されるときにもまだ会議が終わっているかがわかりません・・・
きっと今日の夜から深夜(明け方!?)まで交渉が続くことかと思います。派遣者の皆にも最後の正念場、体調に気を付けて頑張ってもらいたいものです!また会議の成功を祈っています。
今週は前半から閣僚級会合が始まり、日本から望月環境相が参加することで少し話題になりました(ブログでも一度取り上げたものです)
国内でも、交渉の進捗度合い等を各メディアが報道しているニュース等を通じてうかがい知ることができます。その中で気になったものに焦点を当てたいと思います!
アメリカが先進国に行動を促す (Yahoo ニュース)
中国が積極姿勢強調 (NHK)
中国の電源構成見直しについて (日本経済新聞)
日本のメディアなので、日本の動向に関しては頻繁に取り上げられていることは勿論ですが、他にもアメリカや中国に関する報道がやや目立ちます。これはGDPが1位、2位の国であるから?というわけではありません。逆に環境先進国というイメージのあるEUについて詳しく触れてある記事はあまり見受けられません。
さて、なぜこの2国が多く取り上げられるかというと、ズバリ国別の二酸化炭素排出量が1位,2位の国であり、米中が合意できるか否かが成果文書の合意の可否に大きくかかわってくるためです。今世界でもっとも二酸化炭素を排出している国は数年前から中国になり、次いでアメリカ、インド、ロシアと並び、日本は世界第5位です。またアメリカ・中国・インドの3ヶ国だけで世界全体の排出量の約半分を占めます。詳しくは次のサイトに見やすく資料がまとめられています。
日本も世界全体排出量の4%を占める大排出国のうちの一つということがわかりますね。(数字で表してしまうと小さく見えますが)
気付いている方もいるかと思いますが、この記事中でアル・ゴア氏(映画「不都合な真実」で有名?)の発言でも言及されているように、中国やアメリカが気候変動問題解決の推進に取り組んでいるような状態が見られます!
これは数年前では考えられないことでした!例えば、アメリカは“京都議定書”から脱退したことは耳にしたことがある人も多いと思います。また中国に関しては近年大気汚染の問題等がよく取り上げられていますね。自分が気候変動交渉を少しかじりだした時は、途上国として先進国の削減行動や支援を求めるグループのトップのような存在であったように思います。現在では、交渉に関わるグループもめまぐるしく変化・多様化しています。
これからも世界の情勢は激しく変化していくと思いますが、その中でも今回の合意(?)のように気候変動問題解決の後押しとなるような出来事が増え、既存の気候変動に関する対策も長期的視点で実施されていくことを望むばかりです。
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