こんにちは、派遣者の北です。
COPは予定の12日終了を下馬評通り延長し、13日まで議論がもつれ込みました。
主なテーマは、ADP(ダーバンプラットフォーム特別作業部会)における'Finance'、'Scope'です。
具体的には、(1)グリーン気候基金(GCF)、(2)INDCの適用範囲のことです。
(1) グリーン気候資金(GCF)について
COP16で採択されたカンクン合意(2010)で設立が合意された基金のことで、それがようやく100億ドルに達したことが今話題になっています。
しかし、2020年までには年間1000億ドル集めるようにするのが当初の目標だったのですが、
それまでのロードマップが中々はっきりしないことから、議論が13日の昼間でもつれ込んでいます。
(2) INDCの適用範囲について
INDCは「各国の自主的な約束草案(経産省訳)」のことで、2015年第一四半期までに各国が提出することが期待されています。
しかし、先進国の多くが緩和中心の案にしたい一方で、途上国の多くは適応やCapasity Building、Financeなどの分野も含んだ
案にすることを求めています。
これは、途上国で気候変動への被害が大きい島嶼国や熱帯地域の国で特に強い意見で、
気候変動の影響に対して早急に適応しなくてはいけないというその国の切実な事情もあります。
上の2つ以外にも様々な論点がありますが、
交渉は夜になっても中々妥協点を見いだせず、結局現地時間の13日夜3時まで交渉を続けるという
かなりタイトなスケジュールが組まれています。
私達は、次の日に備えて早めに帰りましたが、そんな時間まで議論を続けなければいけないという気候変動交渉の厳しさに改めて驚かされました。
今この記事を書いているのは、現地時間の13日15時頃です。
ちょうどADPのクロージングが終了、COPのコンタクトグループの最後の?会合も終わり、あとはCOPのクロージングを待つのみになっています。
クロージングの最後の、議長が木槌をポンと鳴らすクライマックスを見届けるため、最後まで交渉を見届けます!
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