こんにちは、派遣者の北です。
長かったCOY10, COP20も無事に終わり、派遣者は次々と日本へ帰国しています。私がペルーまで一番残っております。もうすぐ帰国の途につきます。
(1) COP20の閉幕
(※臨場感をお伝えしたいので、交渉の内容についてはあまり触れていません)
今回COP20の閉幕までいたのは、CYJのメンバー3名です。
COPは会期が1,2日延長するのが恒例となっており、今年もやはり議論が難航してかなり会期が延びていました。
土曜日の夜に決着かと最初は思われたのですが、先進国と途上国のINDCの目標範囲についての意見の隔たりが埋まらず、
結局土曜日の午後11時頃に最終議長案が提出され、それが受け入れられたのが日曜日の午前2時頃でした。
私達3人は何としてもCOPの閉幕を直接見ようと会場にずっといたので、睡魔との闘いがずっと続いておりました。
COPの閉幕の瞬間は、感動を覚えました。議長が"Decision is true. All decided."と叫び、
木槌をポンと叩いた瞬間、会場から大きな拍手が巻き起こり、皆笑顔で手を取り合い喜びました。
丸々2週間ずっと厳しい交渉を乗り切ってきた交渉官や議長の笑顔はとても美しいものでした。
最後に各国・各組織の代表がスピーチをし、次のパリ会議に向けてエネルギーが移りつつあるのを感じました。
(2) ペルー滞在の最終日
COPが閉幕した次の日、リマ市内を少し観光しました。
南半球で緯度も低いので、季節は夏に移りゆく頃でした。
デパートで水着がたくさん売られている一方で、クリスマス商戦も活気を帯びていて、日本では考えられないような雰囲気を味わいました。
観光したのは日曜日ということも合って、リマ市内のアルマス広場やラ・ウニヨン通りは多くの人で溢れていました。 観光客も多く目につく一方、伝統的な衣装を身にまとった人々もちらほら見かけます。
建物は、中世に建てられたと思われる、古くて西洋の伝統的な雰囲気を保ちつつ、 その中は人々で賑わうデパートになっているというように、歴史と発展を同時に感じられる都市でした。
一方中心地から少し離れると、レンガ造りの崩れかけた家々や、木の板で張り合わせただけの建物が連なるスラムのようなエリアも広がっています。
南米の中でも比較的発展していると言われるペルーですが、 格差を残しながらの発展ということで、まだまだ課題はたくさんありそうです。
それでも、現地の人々の目には温かさが宿っている気がします。
困っている様子をしていたら気軽に声をかけてくれ、少し道端で言葉を交わしただけで 明るい笑顔を向けてくれるこの国の人々の心の暖かさに、心が和みました。
まだまだペルー国内で見足りないものもたくさんありますが、 3週間も滞在した私の結論として、また来たいと思わせてくれる国でした。
人々の暖かさ、食事の美味しさなど、心を休め、楽しませてくれる雰囲気がこの国にはあります。
日本のほぼ反対側に位置する国で、旅行するにはかなり困難が伴いますが、それだけ感動も一潮です。
さよならペルー。また会う日まで。
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